お子さんの読書について、こんなお悩みはありませんか?
読書はたくさんしてほしいけど、小学校高学年くらいになると、ゲームやテレビに夢中になるお子さんも多いですよね。一冊でもいいから、何か読んでほしい!
読書嫌いでも読める本ってどんな本?
背景
読書は新しい知識を得るだけではなく、頭の中で自分なりの解釈を巡らせ内容を理解しようとしたり、想像力や発想力など必要な力を増やすこともできます。だから、我が子にも本好きになってほしい!と願うママさんは多いと思うのですが、本を与えたからと言ってみんながみんな読書好きにはならないもの・・・
我が家の次男くんもその一人。我が家では寝る30分前に読書の時間を設けているのですが、とりあえず本を取ってはいるけど読んでいるのか見ているだけなのか…あまり集中していません(-_-;) 本人に理由を聞いてみると、『時間がかかる。』『物語は映像化されているものもあるのでそちらを見た方が早いし楽。』『おもしろいの?』など、聞けば聞くほどこちらが凹むことを言います(泣)
同じ兄弟でも長男くんは読書好きで、テーブルに本が置いてあるととりあえず読みだすような子。妹たちの絵本から、専門書(宇宙好き)まで気になるものはなんでも手に取り読んでいます。妹たちも本が好きで、姉妹で読み聞かせをしたり。同じ環境で育っているのに次男くんだけ本が嫌いなのです(泣)
我が家では、みんなが多くの時間を過ごすダイニングに本棚を置いています。絵本や図鑑、小学生~中高生の本、パパママが読む本まで、いろんな年齢とジャンルの本を意識して選び、並べています。それほど大きな本棚ではないので、定期的に入れ替えもしています。日常生活の中にあるので、大人の本が入れ替わっただけでも、『あ!本が新しくなった!』と気付きます。それくらい子どもたちの日常に溶け込んでいる我が家の本棚。次男くんも本の入れ替わりには気付くけど、それでも本はなかなか取りません(泣)
このままでは、次男くんが本のおもしろさを知らずに損をしてしまう!
と焦ったシュフローは、小学生の読書に関する情報を調べたり、次男くんへの聞き取りなどをして、読書嫌いでも読める本とは?を考えました。どういう条件の本なら読めるのか(読みやすいのか)、その理由は何なのか、を考えていると、なんと実際に次男くんが手に取った本が出てきました!
そこから独自に考えた、読書嫌いでも読める本の条件とその理由についてご説明していきます。
読書嫌いでも読める本の【条件】と【理由】
本嫌いな子に本を与えると、まず、パラパラと全体を確認します。そして、字だらけだったらもう読む気を失くすようです。早っっ!!と思いますが、これが本嫌いの子の実態です(泣)親がどれだけいい本だと薦めても、本人がおもしろいと思って読まなければ意味がないのです。たとえ字が少ない絵本を与えてそれを読ませたとしても、『読める』けど『読みたい』ではないですよね。『読みたい』と思わせるための条件をまとめました。
とてもシンプルな条件です。次は、それぞれの条件の理由です。
以上の条件とその理由を満たす本はないかな?と本屋へ出かけて、手に取り探してきました。すべての条件を満たす本はなかなかありませんでしたが、5つ挙げた条件のうち3~4つを満たすものは何冊かみつけることができました。購入した本のうち、実際に本嫌いの次男くんが選んで、最後まで読んだ本をご紹介します。
読書嫌いにおすすめの本
続いては、読書嫌いのお子さんにおすすめしたい本のご紹介です。実際に本嫌いの次男くんにも感想を聞いて選んだ3冊です。
おすすめの3冊 その①
『大人も知らない? ふしぎ現象事典』
「ふしぎ現象」研究会/編
ヨシタケシンスケ/イラスト
マイクロマガジン社 1,100円
身近に起こる「あぁ!これね!あるある!知ってる!」という現象を、ちょっとプッとくるヨシタケさんのイラストで、わかりやすく解説しています。
「そろそろ勉強しようかな~」と思ったその時!「勉強しなさい!」ってお母さんに言われて急激にやる気がなくなった・・・あるある!!笑 この現象にもちゃんと名前がついていて、しかも○○現象、○○の法則、○○効果、など、その名前がとってもカッコイイんですよね。これも子ども心をくすぐるのかもしれませんね。もちろん大人も楽しめる内容で、これをネタに親子の会話も広がるおすすめの一冊です!
この本を選んだ理由を次男くんに聞いてみました!
友達と話すネタにしたいというのが、小学校高学年くらいの子が考えそうなことですね~。
文字数も多くないので、一気に読んでしまっていました。朝の支度が早く終わった時にも読んだりして、一度だけではなく、何度もこの本を開いていました。
読書に興味のないお子さんでも、これ知ってる?と子どもが気になりそうな事例を選んで、そのページを見せてあげると、ちょっとでもくいついてくれるかもしれません。ぜひ親子で読んでみてください!
おすすめの3冊 その②
『ドラえもん社会ワールドspecial ーみんなのための法律入門ー』
藤子・F・不二雄/まんが
東京弁護士会 子どもの人権と少年法に関する特別委員会/監修
小学館 850円+税
本嫌いの味方、ドラえもん!と一緒に学ぶ法律の入門書です。家庭でも、学校でも普段の生活の中には、たくさん法律と結びついていることがあるんだよ、とマンガと解説+イラストでおもしろく解説しています。一つのテーマに一つマンガがあり、そのあとにQ&A形式で、それぞれの事例をあげて解説+イラストがあります。白黒で解説文のページは字も絵もたくさんつまってる感じがしますが、イラストのおかげでかなり理解しやすくなっています。この本はシリーズ化されていますので、お子さんの関心のありそうな分野を選んであげると、より読みやすいと思います。
ドラえもんのマンガのおかげで学んでいる感覚はなく、普通におもしろいから読んでいるようでした。次男くんは、友達とのトラブルやお金のことなど、自分の生活にかかわっていることが載っているので、最後まで読めたようです。
この本を選んだ理由を次男くんに聞いてみました!
やはりドラえもんのマンガを読むくらいの軽い気持ちで読めるようです。ちょっと意外だったのが、いじめも法律で裁かれるのか気になったというところ。学校でも話し合われるテーマですし、暴力はもちろん、言葉でも人を傷つけることが罪になるということを知っていると、いじめに対する意識が変わる子が増えてくるのではないかと思いますし、そう願いたいです。
同じ子ども向けの法律の本として、『こども六法』があります。とても有名な本なのでご存じの方も多いと思いますが、この本の著者もご自身のいじめの体験から、小学校高学年の子でも読んで理解できる本を作ったそうです。あとがきを読むと、よくぞこんないい本を作ってくださった!と感動しました。こちらも一家に一冊あって損はない本ですので、ぜひ読んでみてください。
『こども六法』
山崎 聡一郎/著 伊藤 ハムスター/絵
弘文堂 1,200円+税
おすすめの3冊 その③
『学校では教えてくれない大切なこと3⃣ お金のこと』
旺文社/編 関 和之/マンガ・イラスト
旺文社 850円+税
これも小学生に人気の『学校では教えてくれない大切なこと』シリーズです。このシリーズは36巻まで出ています(2022年2月現在)が、その中でも次男くんはお金に興味があるようなので、『3⃣お金のこと』を選びました。全ページカラー刷りで、ほぼマンガとイラストで解説されており、登場人物もおもしろキャラで小学生の心を上手につかみます。次男くんも時々笑いながら読んでいました。
この本を選んだ理由を次男くんに聞いてみました!
ここでもやはり絵が多いことが大きな理由みたいです。税金はちょうど学校でその話題が出たようで、タイミングがよかったようです。小学校高学年になるとお小遣いを持って友達と遊びに出かけたりすることもあるので、友達とのお金の貸し借りはしない、など、知っておいてほしいことを説明してくれているのがいいですよね。
36冊もあるので、お子さんの関心のあるようなテーマや、ちょうど経験したテーマなどを選んであげるといいかもしれませんね。
まとめ
本嫌いの子でも読める本の紹介をしてきましたが、お子さんに当てはまるような本はあったでしょうか。小学校高学年に人気の『僕らの七日間戦争』や『ズッコケ三人組』シリーズなど、ベストセラーといわれる本を読んでもらいたい・・・という気持ちを抑えて、まずは「この本おもしろい!」とお子さんが感じるような本に出会わせてあげるのが、本嫌いの子には必要だと思います。その体験が、次の本を手に取るきっかけとなりますので、根気強く、無理強いせず、子どもが本はおもしろい!とわかるまで、じっくり探してみましょう。