中学2年生の夏休みの計画をたてるときにこのような悩みはありませんか?
中2の夏休みは、受験生になる前にまとまった時間が取れる最後の期間です。すぐに結果に結びつくような勉強ではなく、高校受験や高校・大学生活、社会人になっても必要な基礎的な能力をぜひ見に着けてもらいたいと思います。
そんななかでも、夏休みはとくに自己管理能力(いわゆる非認知能力の一つ=勉強のような認知能力以外で社会で成功するために必要な能力)を高めるのにうってつけだと思っています。自己管理できることは、高校受験だけでなく、人生でずっと役に立つ力だと思います。
我が家での取り組みをご紹介します。少しでもご参考になるところがあれば幸いです!
ざっくりとした方針
夏休みは6週間ほどありますので、1週間ごとに区切ってざっくりと考えました。
週 | 日 | やること |
---|---|---|
第1週 | 7/19~ | 宿題 |
第2週 | 7/26~ | 自分の勉強 |
第3週 | 8/2~ | 自分の勉強 |
第4週 | 8/9~ | <完全休養> |
第5週 | 8/16~ | 自分の勉強 |
第6週 | 8/23~ | 自分の勉強 |
まず、夏休みに入ってすぐに、とにかく猛烈に宿題を片付けます。
宿題は他人(先生)から強制されたもので、やる気も低く先送りにしがちです。モチベーションの低い作業は、時間を決めずにやるとずるずると時間がかかってしまいます。1週間で終わらせると時間を区切ることによって、焦りながらやることで目標達成できると考えました。また下の小学生組も同じ目標を持たせます。全員達成できれば日曜日の夜に焼肉を食べに行くというご褒美を用意しました。好きでやるのであれば褒美は不要だと思います。けれども、
面白くないこと = 時間を区切る + 褒美
これが原動力になると思います。一人でも未完了の人がいたら食べに行かないというルールにすると、親が不在でも、だらだら時間を過ごさないようお互いに監視しあっていたようです。ときには何の注文をするか意見しあいながら(笑)、協力しながら全力で片付けていました。また、我が家は大きめのダイニングテーブルで勉強することが多いのですが、わからない問題があれば、上の子が下の子を教えてくれています。
お盆期間の夏休み第4週は勉強を一切しない週にしました。好きなだけ夜更かしして、やりたいことをやりなさいという期間です。任天堂Switchのスマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)が好きなので、1時ころまでやっていたときもあったようです。
「自分の勉強」の方針
自分が必要と考える勉強を自分で計画を立てて実行すること、これが夏休みの重要な部分になると思います。これを考えるにあたって、以下の4つの方針を決定しました。
- やることを絞る(あれもこれもできない)
- 得意科目と苦手科目を混ぜる
- 全力で勉強しない(日曜日は空ける、勉強は半日にしておく、など)
- 予定を前倒しにする
やることを絞る
夏休みは長いようですぐに終わってしまいます。いろいろやろうとして結局何もできなかったという事態を避けた方が良いと思いました。少しのことでもよいので、やり切った!という達成感が得られるように考えました。
長男くんの場合は、英語と数学に絞りました。
英語に絞った理由
- やや苦手教科
- 積み上げ型(先の内容を理解できていないと次の内容が理解しにくい)であるため、理解できていない箇所を徹底的になくす必要がある
- 学校の授業では、四技能を用いた活動があり、学習に時間がかかる
- 先取り学習をしておかないと、学校の授業だけを聞いて、その場で理解し、書く・話す活動までこなすことはかなり難しい
数学に絞った理由
- 得意教科。英語だけだと嫌になるので、好きな数学を入れて得意分野を磨く
- 夏休み中に「数学検定 準2級」に挑戦したい
得意科目と苦手科目を混ぜる
長男くんの場合は、英語が苦手科目、数学が得意科目になります。英語は大事な科目で、やらないといけないのは本人もわかっているのですが、そればかりでは気が滅入ってしまうと思います。得意科目を入れることで気分転換になりますし、得点源になる確率を高めておくことが大事かと思います。得意科目の勉強を怠って勘が鈍ってしまうと良くありません。
全力で勉強しない
これは1学期の反省を踏まえてのことです。中2からは心機一転頑張るぞ!という気持ちで、かなりハードな勉強スケジュールを立てました。平日は、運動部の活動を終えて帰ってくるのが6時頃、お風呂と晩ご飯を挟んで、2~3時間ほど勉強していました。土曜日は部活を終えて帰ってきてから、4~5時間ほど勉強していました。(日曜日は友達と遊んだり家族と過ごすことに時間を空けていました。)その甲斐あって中2の1学期はこれまでで最高の成績を取りました。
そこで燃え尽きてしまったのか、変な自信をつけてしまったのか、どうも勉強に身が入らなくなってしまったようです。そのまま1学期期末試験を迎えて、20位ほど順位を落としてしまい、通知表の成績も芳しくありませんでした。
本人いわく、試験前の勉強をしないといけないときに、どうしてもやる気が起きなかったと。フルパワーで走っていたため、肝心な時に心のスタミナが切れてしまったようです。その反省を生かして、平常時は半分くらいの力で完了できる計画を立てて、試験2週間前から全力で勉強に集中できる余力を残しておくことを目指しました。
夏休みは部活もあるし、暑さで体調が悪くなることもあるだろうし、急な予定が入るかもしれないので、1日せいぜい2~3時間の学習計画にしました。
予定を前倒しにする
長男くんはおっとりとした性格で、何事もゆっくりと取り掛かることが多いです。ご飯を食べるのもゆっくりですし、食べ終わっても何をするわけでもなくずっとダイニングに座っていることもあります。ですので、以下のように予定をしっかり立てるようにさせました。
これを徹底させるため、小学生チームも含めて、午前中は「ノーメディア」(テレビもゲームも禁止)というルールにしました。たとえ1日の計画を終えても、午前中は読書やお絵描きなどメディアを使わず静かに過ごすよう徹底しました。
週の後半のすべての予定を終えた午後は、ゲームやテレビを見てもよいことにしました。大人だってだらだら時間を過ごしたい時があるのと同じく、子どもだってそうだと思います。けれども、「だらだらするのはやることをやってから」、これを徹底しました。
まとめ
夏休みは長期の休みで生活も乱れがち。まだ中2なので、すぐに勉強の結果は出なくても、自己管理能力を高めることや計画を最後までやり通すことなど、学習の土台作りをメインにしました。具体的には以下の4つについて書きました。
- 夏休みを6週に分け、週計画を立てた
- 学校の宿題は期限を決めて取り組んだ
- 完全休養を1週間取った
- 「自分の勉強」の方針を4つ立てた(やることを絞る、得意科目と苦手科目を混ぜる、全力で勉強しない、予定を前倒しにする)
夏休みの間に、自分で計画を立て、しっかりと実行することを積み重ねた結果、自己管理する楽しさを実感できたようです。2学期以降も短期的な計画だけでなく高校入試までの長期的な計画も自発的に考え始めました。
中3になると放っておいても自分から進んで勉強してくれると良いのですが!少しでもご参考になればうれしいです!